みんなで畑を耕して料理を作るリノベーション型デイサービス「タガヤセ大蔵デイ」

オヤミル
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2015/11/12

Written by 中川逸斗

デイサービス事業所数は全国で約4万程度ありますが、特徴的で魅力的なデイサービスを紹介します。

そのデイサービスは、東京都世田谷区成城学園前からバスで5分程度の場所にあります。

外観は、一見普通のアパート。
中に一歩足を踏み入れると、リノベーションされた清潔感のある空間。
スタッフと利用者さんが一緒に料理を作る風景と、みんなで近くの畑で採れた食材を使って作った料理を、おしゃべりしながら食べている光景。

そのデイサービスは「タガヤセ大蔵デイ」と言います。
空き家をリノベーションし、料理が特徴のデイサービス＋αの寄合所です。

タガヤセ大蔵デイの「タガヤス」という言葉は、「地域をタガヤス」「畑をタガヤス」という意味があります。
近くの畑で採ってきた野菜（サフラン・大根・ラディッシュなど）をすぐに使ってみんなで調理してみんなで食べる。

－利用者さんが畑で食材を収穫する－

－みんなでご飯を作る様子－

管理者の丸山さんは、言います。

「料理を作るのも、畑で食材を採るのも、あくまで手段です。日常生活でやってきたことをデイでもそのままやっているのです。目的は、コミュニケーションの活性化です。」

丸山さんの言うように、スタッフの方が食事中、和やかな雰囲気を作るために、利用者さん全員に話しかけます。

そのお話に呼応して、利用者さんの間で楽しい話が始まります。

利用者さんのほとんどが、認知症の方なので、いろんな工夫もされています。

丸山さん
「献立を利用者さんがノートに書いたり、職員の顔を忘れることも多いため、写真をたくさん撮ります。職員の顔と名前を覚えてもらって、皆さんがより安心できる場所にしたい」

地域の人が参加できる環境は整備されており、時々子供たちが遊びにきたり、定期的に家族会（3ヶ月に1度）や認知症カフェ（1ヶ月に1度）も開催されています。

－地域の人たちがデイサービスに集まる。まさに寄合所。－

利用者さんのご家族の反応も上々で
「料理が美味しかったと言っています」
「元気な職員がいて、楽しい」
という声があります。

丸山さん
「タガヤセに来られる全ての人に、料理等を通じて、役割を持ってもらう時間を提供したい。来なくても良かったとは、思わせたくないのです。高齢者の方々は特に役割を持つという機会は減っていきますから尚更です。個々人の特徴や役割分担を明確にすると、みんな活き活きします。」

生きがいや役割を見つけられるデイサービス。

こんなデイサービスが増えていけばもっと地域が活性化するだろう、と思った10月の世田谷の昼でした。

活動の概要

活動名	タガヤセ大蔵デイ
活動場所	東京都世田谷区大蔵5-14-6 オヤミル地図で場所を見る　→
活動を主催している団体名	社会福祉法人　大三島育徳会
URL 1	http://www.oomishima.jp/publics/index/264/
URL 2