「ものを作る喜びと感動」を味わう、世代を超えた心の交流

オヤミル
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2016/03/28

Written by 佐々木誠子

　毎年開催される「朝霞いきいきふれあいひろば～世代間交流～もの作り体験教室」は今年で１０回目を迎えた。朝霞市産業文化センターで行われたこの催しは、福祉教育の視点に立ち子供たちと高齢者がお互いに助け合うことを目的として、「朝霞でいきいきネットワーク（介護予防）」（会長　白石清夫氏）が主催している。

　平成１５年から活動しているこの団体は、朝霞市内で介護予防や再発予防活動をする、個人・任意団体・法人でネットワークを組織し、歳を重ねてもできる限り心も体も健康で人間らしくいきと輝いて楽しい人生を送れる環境づくりを目的としている。
　加盟している会員団体（平成２８年３月現在、２６団体）のうち、今年は１１団体が１５の趣向を凝らした教室を開催。それぞれのブースに集まった小学生にもの作りを教える世代を超えた交流である。
　教室の名前もユニークだ。「御縁（５円）玉でお守り亀さん作り」「数合わせカード作り」「ちょっと難しいかざぐるま・紙飛行機作り」など・・・

　
　朝霞市内１０カ所の小学校には事前に案内をして申し込みを募り、今年は約２６０名の児童が参加した。思い思いの教室を選び、真剣な眼差しで高齢者から説明を聞き作業に集中していた。簡単にできたと喜ぶ児童、うまくできなくて泣いてしまう児童、友達と競うようにして作る児童など、様々な様子が窺えた。教える高齢者も一生懸命である。たちっぱなしで、何度も同じことを教えるのだから根気のいる作業である。褒めたり、一緒に喜んだり、まさに世代を超えた楽しい交流だった。

　運営スタッフは加盟団体によるボランティア約１００名。司会、交通整理、案内、記録等、様々な役割を担っていた。どのスタッフも思いは一緒。子供たちが事故なく、楽しく、もの作りを体験できること。たくさんの説明はなくても、自ら率先して参加している姿勢には敬服した。

　今年初めてボランティアとして参加した。
　１０年以上も前から、市民団体として活動している白石会長は、地域に出たばかりの私にとって「師」である。
　

　保護者や一般来場者を加えると６００名が参加した一大イベントである。同じ目的をもった者同士がネットワークを作り、協力しあう姿勢はまさに「共助」で、年齢や枠組みを超え朝霞市で「地域包括ケアシステム」を実践しているひとつのカタチである。

　来年度は、平成２９年３月５日（日曜日）朝霞市産業文化センターで開催を予定している。

　これからもこの交流を大切にし、地域に貢献できる作業療法士の役割を見つけ、担っていきたいと願っている。
　

活動の概要

活動名	朝霞いきいきふれあいひろば～世代間交流～「もの作り体験教室」
活動場所	埼玉県朝霞市
活動を主催している団体名	朝霞でいきいきネットワーク（介護予防）
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