ソンミサンマウル(韓国)の街づくりに見る理想のコミュニティ
2016/02/25
写真:NPO法人ドネルモ×NPO法人アカツキ ソンミサン・マウル協働視察プロジェクトより
http://sungmisan.aka-tsuki.org/
みなさんは、ソンミサンマウルという“まち”をご存知でしょうか。
韓国はソウル市にある海抜66mのソンミ山(サン)です。
「マウル」とは、「まち」という意味で、この山の周辺の「まち」の事です。
ソンミサンマウルは、日本の超高齢者社会に向けてのお手本になるかもしれない“まちづくり”です。
ソンミサンマウルの人口は約10万人。ソンミサンのコミュニティに参加している人は数千世帯にも上る。
ソンミサンマウルの特徴は、住民参加型の街づくりであるという点だ。
コミュニティの課題を住民主体で考えて、住民が資源を生み出していく。
例えば、ソンミサンマウルにある劇場や食堂、学校等は、一部住民が出資して運営しているのだ。
そもそもこのコミュニティ創出のきっかけは、共働きの夫婦の子どもを預ける場所(保育所)がないという地域の課題を25世帯の家族が解決しようと動き出したことによるものでした。この25世帯が出資金をそれぞれ持ち合い、協働組合を結成したことに端を発します。
それが今やたくさんの人々を巻き込むネットワークを形成している。
住民が主体的に作っているサービスは70以上にも上り、サービスを受ける側のハッピーはもちろんのこと、雇用創出にも繋がっており、まさに互助の世界が体現されていると言える。
日本においても重要なのは、ソンミサンマウルの最初の25世帯のように、最初に声かけをする人物・もしくは団体を作っていかなければならないという点にある。
各個人や法人が“資源を作る“という活動の他にも、資源を繋ぐ役割を持つ人、人を巻き込む役割を担う人。これが互助の世界では重要になると考えられる。
それは、個人的な感覚だが、地域住民の方であっても良いし、専門職であっても良いと思うのだ。
実際にソンミサンマウルの活動は、図のような人々の生活に密着した多岐にわたるサービスを住民主体で展開している。
-ソンミサンマウルの活動内容-
この結果、韓国ソウルで住みたいまちNo1にも選ばれており、移住希望者も増え続けている。
「これをやりたい」
「これが必要だ」
と口にすれば、住民が耳を傾け、実現に向けて動き出す。
例えば、前述の保育所の他にも、住民が作ったコミュニティ・レストランもある。
IT企業勤務のビジネスマンが、
「議論しながら食事できるレストランがあれば・・・」
と言ったのを機に住民がアイディアを持ち寄り、議論をし、企画し、実現する。
そして、このレストランは1年で黒字化を達成しているという。
また、最初の25世帯の1人のアトピーの子どもが
「アイスクリームが食べたい」と言えば、
共同でアイスクリームの製造のための機械を購入し、カフェを作ってしまう。
住民が、資金と知恵と労力を出し合い資源を作り、そして人を繋ぎ、最終的にはそのサービスを受ける。
少子高齢化、そして超高齢社会に向けて、日本も動き出す必要があるかもしれませんし、縦割りの社会の限界を感じつつ、世界の事例にも目を向けて、ひとりひとりが活動していく必要があると感じます。
「自分たちに必要だから、自分たちで作る」
この発想は、街づくりに必須だと感じる。
http://sungmisan.aka-tsuki.org/
みなさんは、ソンミサンマウルという“まち”をご存知でしょうか。
韓国はソウル市にある海抜66mのソンミ山(サン)です。
「マウル」とは、「まち」という意味で、この山の周辺の「まち」の事です。
ソンミサンマウルは、日本の超高齢者社会に向けてのお手本になるかもしれない“まちづくり”です。
ソンミサンマウルの人口は約10万人。ソンミサンのコミュニティに参加している人は数千世帯にも上る。
ソンミサンマウルの特徴は、住民参加型の街づくりであるという点だ。
コミュニティの課題を住民主体で考えて、住民が資源を生み出していく。
例えば、ソンミサンマウルにある劇場や食堂、学校等は、一部住民が出資して運営しているのだ。
そもそもこのコミュニティ創出のきっかけは、共働きの夫婦の子どもを預ける場所(保育所)がないという地域の課題を25世帯の家族が解決しようと動き出したことによるものでした。この25世帯が出資金をそれぞれ持ち合い、協働組合を結成したことに端を発します。
それが今やたくさんの人々を巻き込むネットワークを形成している。
住民が主体的に作っているサービスは70以上にも上り、サービスを受ける側のハッピーはもちろんのこと、雇用創出にも繋がっており、まさに互助の世界が体現されていると言える。
日本においても重要なのは、ソンミサンマウルの最初の25世帯のように、最初に声かけをする人物・もしくは団体を作っていかなければならないという点にある。
各個人や法人が“資源を作る“という活動の他にも、資源を繋ぐ役割を持つ人、人を巻き込む役割を担う人。これが互助の世界では重要になると考えられる。
それは、個人的な感覚だが、地域住民の方であっても良いし、専門職であっても良いと思うのだ。
実際にソンミサンマウルの活動は、図のような人々の生活に密着した多岐にわたるサービスを住民主体で展開している。
-ソンミサンマウルの活動内容-
この結果、韓国ソウルで住みたいまちNo1にも選ばれており、移住希望者も増え続けている。
「これをやりたい」
「これが必要だ」
と口にすれば、住民が耳を傾け、実現に向けて動き出す。
例えば、前述の保育所の他にも、住民が作ったコミュニティ・レストランもある。
IT企業勤務のビジネスマンが、
「議論しながら食事できるレストランがあれば・・・」
と言ったのを機に住民がアイディアを持ち寄り、議論をし、企画し、実現する。
そして、このレストランは1年で黒字化を達成しているという。
また、最初の25世帯の1人のアトピーの子どもが
「アイスクリームが食べたい」と言えば、
共同でアイスクリームの製造のための機械を購入し、カフェを作ってしまう。
住民が、資金と知恵と労力を出し合い資源を作り、そして人を繋ぎ、最終的にはそのサービスを受ける。
少子高齢化、そして超高齢社会に向けて、日本も動き出す必要があるかもしれませんし、縦割りの社会の限界を感じつつ、世界の事例にも目を向けて、ひとりひとりが活動していく必要があると感じます。
「自分たちに必要だから、自分たちで作る」
この発想は、街づくりに必須だと感じる。
活動の概要
活動名 | ソンミサンマウル(韓国) |
活動場所 | 海外 |
活動を主催している団体名 | ソンミサンマウル(まち全体) |
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URL 2 |