神奈川発、88歳が歩む、第二の人生。
2016/01/20
神奈川県川崎市川崎区に「介護の学校・QOLアカデミー」という学校がある。
介護職員初任者研修・介護福祉士実務者研修など、各種の介護関連教育を行われている法人だ。
介護職員初任者研修に新しい仲間が加わった。
88歳の竹島静枝さんが受講され、無事に修了証書を受け取ったのだ。
竹島さんは、ご主人が亡くなられてから1人暮らしをされていたが、数年前から娘さんと同居を始めた。
以前まで、竹島さんは一日中自宅でテレビばかり見ているという生活をされていたが、娘さんが「このままじゃいけない」と思い、竹島さんに色々カルチャースクールやデイサービスを紹介したそうだ。
でも、竹島さんは
「どうせ勉強するなら、人の役に立つ勉強をしたい」と言われ、その時に出会った学校が「介護の学校・QOLアカデミー」だ。
当然、88歳の受講生は最高齢だが、竹島さんは23日間皆勤で受講され、高得点で試験に合格した。
そして、受講のために補聴器を購入し、誰よりも熱心にノートをとる。
その姿を見た他の受講生が、自発的に竹島さんをサポートする。
「私も含め多くの方の意識が変わりました。高齢者=支えられる側という意識です。
ご高齢の方でも、社会的役割を持って支える側に回る事もできるんだという意識の変化はすごく重要だと思います。自分の親に対する考え方も変わりましたね。生きる見本を竹島さんは見せてくれたと思います。」
と、QOLアカデミーを運営されている代表の矢野さん。
-実技の演習を行う竹島さん-
竹島さんは
「毎日来るのが楽しかった」と、修了証書を毎日眺めているとのことだ。
そして、生活のリズムも劇的に変わった。
「研修を受講する前は、テレビ中心の生活で、寝つきも悪く夜中にトイレも複数回行くので、結果的に浅い眠りになる。研修受講をきっかけに、使命感と緊張感で心地良い疲労感も溜まるため、熟睡できるのです。夜中トイレに行くこともなくなり、とても体調がよくなりました。また、外見も気にするようになりました。」
この竹島さんの例で重要なポイントが二つある。
ひとつは、竹島さんが誰かの役に立とうとしたことだ。
「何か人のお手伝いがしたい。私もいつかは介護を受ける立場になるけれども、この勉強をすることによって、私を介護する方が少しでも楽になってくれるなら」と竹島さん。
人のために何かを頑張るというのは、とてつもないパワーを生むのだ。
個人的にこれが地域包括ケアの本質なような気がするのだ。
もうひとつは、決して竹島さんがスーパーウーマンではないということだ。
竹島さんは、肺がんのため肺の1/3を摘出されており、糖尿病・動脈硬化も持病として抱えられている。そんな竹島さんが、生きがいを見つけたということは、全ての高齢者の方々にとてつもない勇気を与えるのだ。
-研修生たちとの打ち上げでの竹島さん-
実際に、竹島さんの記事をご覧になられた介護職の70代のお母様が、介護職員初任者研修を受講することを即決されたとのことだ。
「私の今後の役割は、修了証書を見事受け取った竹島さんが、実際に職に就くことを支援することです。当然、給与の問題等もありますが、実際に耳を傾けてくれる事業者様もあります。私のライフワークは、“生涯現役”“生涯青春”です。それをもっと具現化していきたいですね。」と、矢野さん。
人生の質を高める介護の学校「QOLアカデミー」と、これからますますご活躍される竹島さんの今後の動向に目が離せない。
このような例がたくさん増えれば、地域と高齢者の方ご本人ももっと活性化していくに違いない。
介護職員初任者研修・介護福祉士実務者研修など、各種の介護関連教育を行われている法人だ。
介護職員初任者研修に新しい仲間が加わった。
88歳の竹島静枝さんが受講され、無事に修了証書を受け取ったのだ。
竹島さんは、ご主人が亡くなられてから1人暮らしをされていたが、数年前から娘さんと同居を始めた。
以前まで、竹島さんは一日中自宅でテレビばかり見ているという生活をされていたが、娘さんが「このままじゃいけない」と思い、竹島さんに色々カルチャースクールやデイサービスを紹介したそうだ。
でも、竹島さんは
「どうせ勉強するなら、人の役に立つ勉強をしたい」と言われ、その時に出会った学校が「介護の学校・QOLアカデミー」だ。
当然、88歳の受講生は最高齢だが、竹島さんは23日間皆勤で受講され、高得点で試験に合格した。
そして、受講のために補聴器を購入し、誰よりも熱心にノートをとる。
その姿を見た他の受講生が、自発的に竹島さんをサポートする。
「私も含め多くの方の意識が変わりました。高齢者=支えられる側という意識です。
ご高齢の方でも、社会的役割を持って支える側に回る事もできるんだという意識の変化はすごく重要だと思います。自分の親に対する考え方も変わりましたね。生きる見本を竹島さんは見せてくれたと思います。」
と、QOLアカデミーを運営されている代表の矢野さん。
-実技の演習を行う竹島さん-
竹島さんは
「毎日来るのが楽しかった」と、修了証書を毎日眺めているとのことだ。
そして、生活のリズムも劇的に変わった。
「研修を受講する前は、テレビ中心の生活で、寝つきも悪く夜中にトイレも複数回行くので、結果的に浅い眠りになる。研修受講をきっかけに、使命感と緊張感で心地良い疲労感も溜まるため、熟睡できるのです。夜中トイレに行くこともなくなり、とても体調がよくなりました。また、外見も気にするようになりました。」
この竹島さんの例で重要なポイントが二つある。
ひとつは、竹島さんが誰かの役に立とうとしたことだ。
「何か人のお手伝いがしたい。私もいつかは介護を受ける立場になるけれども、この勉強をすることによって、私を介護する方が少しでも楽になってくれるなら」と竹島さん。
人のために何かを頑張るというのは、とてつもないパワーを生むのだ。
個人的にこれが地域包括ケアの本質なような気がするのだ。
もうひとつは、決して竹島さんがスーパーウーマンではないということだ。
竹島さんは、肺がんのため肺の1/3を摘出されており、糖尿病・動脈硬化も持病として抱えられている。そんな竹島さんが、生きがいを見つけたということは、全ての高齢者の方々にとてつもない勇気を与えるのだ。
-研修生たちとの打ち上げでの竹島さん-
実際に、竹島さんの記事をご覧になられた介護職の70代のお母様が、介護職員初任者研修を受講することを即決されたとのことだ。
「私の今後の役割は、修了証書を見事受け取った竹島さんが、実際に職に就くことを支援することです。当然、給与の問題等もありますが、実際に耳を傾けてくれる事業者様もあります。私のライフワークは、“生涯現役”“生涯青春”です。それをもっと具現化していきたいですね。」と、矢野さん。
人生の質を高める介護の学校「QOLアカデミー」と、これからますますご活躍される竹島さんの今後の動向に目が離せない。
このような例がたくさん増えれば、地域と高齢者の方ご本人ももっと活性化していくに違いない。
活動の概要
活動名 | 介護の学校・QOLアカデミー川崎校 |
活動場所 | 神奈川県川崎市川崎区砂子1-4-2-301 |
活動を主催している団体名 | 介護の学校・QOLアカデミー川崎校 |
URL 1 | http://qola.biz/ |
URL 2 | https://www.youtube.com/watch?v=lvJYpJPvKhk&feature=share |