啓蒙 ⇒ 認定資格・人材育成 ⇒ 高齢者支援が有機的に結びつく!
2015/12/03
「変わる!介護」という一般社団法人がある。
「80歳から生きがいやりがいに溢れる社会に変える」を理念とする法人だ。
彼らの活動を知れば知るほど、本当に介護を良い意味で変えてしまうのではないかと思う。
「変わる!介護」には、様々な活動があるのだが、今回は「ケアリハプロジェクト」というプロジェクトをご紹介させて頂きたい。
「ケアリハプロジェクト」は、3つのコンテンツ・サービスに分かれている。
ひとつ目は、「もしリハ」という活動。介護従事者がリハビリを学んだらどうなるのかを検討したり、リハビリという概念を世に広めていくための活動である。
講義形式のセミナーから、介助方法、立ち上がり方等の実技体験も行う。
二つ目は「ケアリハ」という活動。誰もが日常の介護の中で、安全にかつ効果的にリハビリを実施できるようにするため、教育カリキュラムや認定資格をもって、人材育成をする活動である。自立支援を目的としたリハビリ型介護を具現化している活動である。
三つ目は、「宅リハ」という活動だ。高齢者の方々の施設や自宅に「ケアリハ」で学んだ専門職が行き、様々なサービスを提供するものだ。
これらの活動は、全て有機的に結びついており、「もしリハ」でリハビリの概念を知り、「ケアリハ」でリハビリできる人材を育て、「宅リハ」で実際に高齢者の方々を支援するというものだ。
このプロジェクトを推進しているのは、理学療法士のお二人。
森惣次郎さんと、小川順也さんだ。
知り合いの理学療法士の方のご紹介で、実際に小川さんに取材してみた。
彼の原動力と、彼がここまで様々な事を推進されている理由を知りたかった。
「私は、もともと神経難病病棟で4年勤めていました。神経難病は基本的に治らない病気です。彼らが地域に戻ったときに、やりたいことを実現するためには、保険制度だけでは限界がありました。自分が理学療法士としてできることは何だろう?と考えたときに、様々な人やモノを繋ぐ役割(コネクター)ができるのではないかと思ったのです。」
と小川さん。
小川さんが言った「コネクター」という言葉。
これがすごくしっくりときた。なぜなら、私も理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ職が、最も地域のコネクターとして向いている職業だと思うからだ。
そして、小川さんとお話しているとどんどんアイデアが出てくるのだ。
「介護知識のない美容師さんに、ケアリハの認定資格を取ってもらい、ケアリハ認定美容師さんになってもらったり、カフェにリハビリがあっても良いと思うのです。建築現場の人は腰を痛めやすいから、建築×リハビリも面白い。訪問リハと急性期病院の交換留学システムがあっても面白いですね。もっと言うと、リハビリ職と他の職種の交換留学も。それらの構想を全て実現していきたいですし、オヤミルさんとも協力していきたいですね。」と次々とアイデアが飛び出します。
「もしリハ」と「ケアリハ」は、直接的に高齢者の方々を支援する活動ではないものの、そこに「宅リハ」という高齢者支援のサービスを付与することにより、質の高いサービスが、提供可能になっている。
高齢者の方々に最善のサービスを提供するために、人材育成や資格認定を行い、実際にサービスを提供する法人。
ここから、さらに面白くて、地域貢献できるアイデアやサービスが、どんどん生まれてくるのだろうと思います。
活動の概要
活動名 | ケアリハプロジェクト |
活動場所 | 東京都東京都杉並区高井戸西3-11-2 |
活動を主催している団体名 | 一般社団法人変わる!介護 |
URL 1 | http://kawaru-kaigo.jimdo.com/ケアリハプロジェクト/ |
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