よくむせることは、異物を排除する身体の防衛反で決して悪いことではないですが、よくむせるとなると気になられることだと思います。
むせの原因は、色々考えられます。飲み込みの反射をつかさどる神経反射が障害をうけたり（脳梗塞等により）や食べるために必要な筋肉低下により、今まで食べれていた食べ物が、むせたりしてしまいます。

人は、食べ物を飲み込む時噛んで細かくして飲み込みやすいように食べ物を塊にしてまとめて飲み込みますが、そのために唇、舌、頬、歯を使います。どの部分もちゃんと機能しないとうまくたべれなかったりします。

私からは、意思疎通ができ、ご自身のトレーニングが可能であれば、まず口腔機能評価の1つに「ぱたか」の発音でわかる飲み込む力がございます。（５秒で何回いえますか？健康高齢者の標準値　ぱ６．５回/秒　た６．５回/秒　か　6.2回/秒）
「ぱ」は、唇「た」は舌の前のほう「か」は舌の奥のほうを動かすことで発音しています。唇で閉じ食べ物を口のなかに収め舌でのどの奥へと運んでいく機能と関わってます。

飲み込む力を鍛えるトレーニング方法に
＊頭上げ体操　　１日目安３セット：仰向けに寝た状態で頭だけ持ち上げ、足の指先をみる（そのままの姿勢で３０秒間見る）難しくなければ長く、ただし首や腰を痛めてる人はやらない。

＊ベロだしごっくん体操　５回
舌を少し口より前にだした状態で唇をとじつばを飲み込む

ほんの一例ですが、食べようるために必要な筋肉が硬くなっていてはうまく食べれないのは事実です。嚥下体操は、食べるために必要な肩や首の筋肉をほぐしたり、猫背になりやすい方は呼吸が浅くなりがちなので万が一異物が入ったとしても吐き出せる力をつけるように深呼吸をとりいれた体操を行うとよいと思います。

トレーニングの効果が出ないようであれば、専門家の受診をおすすめ致します。

簡略で申し訳ありません、ご参考にしていただけたら幸いです。

小川先生

ご指導ありがとうございます。すごく勉強になりました。家庭でできることはたくさんあるのですね。
しかも、小川先生が教えてくださった練習は素人でもできそうなので、是非やってみます。
ありがとうございます。

嚥下体操などで機能維持・向上を図ることは重要ですが、現段階でムセがあるのでしたらトロミ剤などや食事の形態に工夫をする事も必要かもしれません。飲みこみは、病気をしなくても年齢と共に難しくなってしまう場合があります。具体的にどのような場面でムセがおおいですか？例えば、お茶や水を飲むとき、ごはんを食べるとき、食事以外の時に   などムセが起こりやすい場面は分かりますか？