初めまして。私は病院で、脳卒中などの方のリハビリを中心に関わらせていただいております。
車椅子姿勢について、私自身が考えられる事を挙げさせていただきますので、参考になれば幸いです。

  車椅子乗車時間が長い事で、注意が必要と考えられる事は
①床ずれができていないか（特にお尻辺りの皮膚が赤くなっていないか）
②足のむくみがひどくないか
③関節の拘縮がすすんでいないか（股関節や背骨）
という事があります。

①に関しては、1,2時間おきにお尻の位置をずらしてあげること。また、圧を分散させるクッションや低反発のクッションを敷いたり、座布団を敷いて座面を柔らかくするだけでも違いがあると思います。もし座布団などを敷いてざめんが滑ってくるようなら、滑り止めシート（100均に売ってます）を敷くのも有効です。
 あとは、座って背中や両端の空いている隙間をタオルなどで埋めるのも有効かと思います。
②に関しては、ご家族とご一緒してる間だけでも、何かの台に足を乗せて高く位置するという事が循環の改善に有効かと思います。
③に関しては、背骨は車椅子上でも背筋を伸ばすなどで可能ですが、股関節や膝に関しては立つ・寝るなどで足を伸す機会がどうしても必要になってくるかと思います。

長々と申し訳ありません。
ご質問の答えになっているかどうかわかりませんが、少しでもお役に立つ事が出来れば幸いです。

初めまして。理学療法士の近藤といいます。

お母様は、「車椅子の上で丸まって小さくなっている」ようですが、その状態で全く動けないのであれば床ずれ（褥瘡）や関節拘縮の心配があります。ただ、痛みを感じれたり座り直しがご自分でできるようであれば、居心地の悪さは感じていないようですし、特に大きな問題はないと思います。

ただし、お食事の時には誤嚥する可能性の高い姿勢なので、もう少し姿勢を良くした方がいいと思います。
背中が丸まってしまう原因には、
・クッション（座面）が高すぎて浅く座っている
・フットレストが高すぎて、膝が上がりすぎている
・背もたれがたわんでしまっている
などが考えられます。
詳しくは、専門職や福祉用具の方などチェックできる方がいれば相談してみた方がいいと思います。

さいごに、長く座るということは、車椅子だからといって、特別なことが起こるわけではなく、ちょうど、飛行機や電車で長距離移動の時に、足がむくんだりお尻が痛くなってきたりすることと同じようなことが誰にでも起こります。
ただ、車椅子の生活は、長い間座ることが多くなりがちなので、痛くなりやすい状態にあると思います。このため、車椅子のほとんどは長時間座っても、楽に過ごせるようにクッションや背もたれをその方に合わせて工夫をすることができます。
一般的な車椅子の調整や選び方については、詳しく紹介されているサイトがありましたので、ご参考にしてみてください。
http://wheel-chair.xyz/

以上、回答させていただきます。
今後もどうぞよろしくお願いします。

泉浦様

このたびはご回答ありがとうございます。
ご指摘いただいた3項目に関して、週末ホームに行った際に
確認しました。
①の床ずれは幸いできておりませんでした。②に関してはこれまで意識しておりませんでしたので、近くのホームセンターで簡易の台を購入し、早速居室に据え置き、折をみて使用することにいたしました。③に関しては、施設の方に可能な限り、足を伸ばしてほしい旨を伝えましたが、スタッフの方もお忙しそうなのでどこまでご対応いただけるかはわかりません。
貴重なアドバイスを有難うございました。大変助かりました。

近藤様

ご回答ありがとうございます。
ご紹介頂いたサイトの方もじっくり拝見し
大変参考になりました。

ひとまず、先の泉浦様のアドバイスをもとに週末再度様子を確認して
まいりました。

近藤様のアドバイスにありました誤嚥という問題も恥ずかしながら
知らなかったのですが、その後インターネットなどで調べてみると
高齢者にとっては大変大きな問題であると理解いたしました。
次回訪問時には、食事の際の姿勢に注意を払ってみようと
思いました。

貴重なアドバイスを有難うございました。