認知症の方は見たものに影響を受けやすくなる場合がありますので、ja2052さんがうがいの見本をしてみながら、いっしょにするとうまくできる可能性がありますので、もしよければやってみてくださいね

＞認知症の方は見たものに影響を受けやすくなる場合がありますので、ja2052さんがうがいの見本をしてみながら、いっしょにするとうまくできる可能性がありますので、もしよければやってみてくださいね

なるほど、そういう方法もあるのですね。試してみます、アドバイスありがとうございました！

ja052 さんはじめまして。
作業療法士の渡部ちはると申します。

病院でご一緒されている方も、時折飲んでしまう方がいらっしゃいます。
いくつか対応の方法が考えられますので、ご参考までに、ご覧ください。

①うがいをすることをあきらめず行なう場合
いろいろと要因が考えられますが、
（１）うがいという行為をその場面や状況をみて判断がしにくくなっていらっしゃるか（状況判断の低下）
（２）わかってはいるけど混乱をしていまっているか（失行というどうやって動いていいのか、どうやって物品を操作していいのかわからなくなる症状）
（３）いっぱい考えたり見たりしなくてはならないことがあり混乱をしているのか（注意機能の低下）
など、背景はいくつか考えられます。

（１）の場合ですと、うまく、ご自身で、効率よくスムーズに歯磨きするという工程を行なうことができないため、「次はお水をだしてみよう」「次はコップにお水をいれてみよう」「口にお水をいれてみよう」となど工程ごとに切り替える様なお声かけができるとうまくいくことがあります。
（２）の場合ですと、コップやお水をみて、「あれ?これなにするんだけっけ?うがいってどうするんだっけ?」とその行為そのものに混乱したり、笑ってごまかしたり、あとは歯ブラシを持ち間違えたりすることで見分けます。こういった場合、マネをしていただいたり、何か容器の様なものに出したり、行為のイメージをつけたりすると、すっと上手くいくことがあります。
（３）の場合は、気がそぞろでいろんなものに気がとられてしまうといったサインで見分けがつきます。情報量が多すぎる可能性がありますので、例えば、洗面台にある、様々な物品を片付けて目に入らない様にしたり、一個の工程が終わったら、必要のないものはしまったり、お水を入れたり、歯磨き粉をつけたりする工程を全て準備の上でお父様に歯磨き、うがいをして頂くという方法が考えられます。

②代償的に方法を工夫する
①が難しくなった場合の方法です。飲み込んでしまっても大丈夫な方法をとるのも一つです。ただし、むせてしまう危険性がないことが大前提です。
本来であれば、研磨剤の含む歯磨き粉は使わなくても充分にキレイになります。歯磨き粉も少量であれば、うがいをしなくてもフッ素が口の中にコーティングされるのでOKとも言われています。
歯磨き粉に関して、当院では一切使っていません。コンクール液といって（一般にも売られております）、液を希釈したものを使って、スポンジや布の様なもので、拭うだけでも大丈夫です。口腔内の清潔は充分に保持できますよ!
お水で歯磨きをし、うがいができなくとも、飲水することによって、口腔内の洗浄をするということも選択肢の一つです（やや荒療治ですが）。

かなり長文になり申し訳ありません。
毎日のことでとても苦慮されている一方で、どうにかしてあげたいというお父様への気持ち伝わって参ります。
また、何かございましたら、ご連絡頂戴できれば幸いです。