福祉施設で勤務している作業療法士です。
A)特別養護老人ホーム　生活の場で基本的にはリハビリはありません。リハビリ職も配置していない所の方が多いです。個別機能訓練加算（1日12単位）を算定している施設ではリハビリ職や柔道整復師、あんまマッサージ指圧師、看護師などが簡易な機能訓練（リハビリ）を行う事があります。

B)老人保健施設　病院と在宅を結ぶ中間施設です。基本入所は3ヶ月間で3ヶ月間は短期集中個別リハビリテーション加算（1日240単位）の実施で1回20分週3回程度の個別リハビリを専門性の高いリハビリ職によって提供されます。

C)訪問リハビリ　リハビリ職がご自宅に訪問させていただき、ご自宅の環境や生活場面にあったリハビリの提供が行われます。（1回20分または40分、20分305単位他にも加算あり）実際の生活場面で訓練を行うので個別性の高いリハビリが提供されるとおもいます。

D)有料老人ホーム　施設によって違うので答えようがありません。リハビリ職を常勤で配置しリハビリを積極的に行っている有料老人ホームもありますが、基本的には特別養護老人ホームと同様に生活場面での能力の維持が主になります。

A)とD)はリハビリを主に行う所ではなく生活主体の場となりますのでリハビリテーションを行う事を希望されるならB)もしくはC)となります。自宅での生活が難しく身体機能の改善や基本的な日常生活動作の獲得を図るならば老人保健施設に入所してのリハビリが良いでしょうし、自宅での生活をおくることが出来、応用動作や生活環境に合わせた動作の獲得を行いたいならば訪問リハビリの方が良いのではないでしょうか。

小野先生

とても参考になりました。ありがとうございます。
早速老人保健施設と訪問リハビリを検討させて頂きます。
ご多忙の中、有難うございました。